この用語の意味
BIOSはBasic Input/Output Systemの略で、PCの基板上に保存され、電源投入後に機器を初期化してOSの起動へつなぐファームウェアです。WindowsなどのOSそのものとは異なり、OSが動き始める前の処理を担います。現在のPCでは後継のUEFIが広く使われていますが、メーカーがUEFIの設定画面や更新プログラムを「BIOS」と呼ぶ場合もあります。
何ができるか
起動するドライブの順序や機器の動作に関わる設定を確認できます。事業所では、修理依頼前のバージョン確認、メーカーが案内する不具合修正やセキュリティ更新の適用判断に役立ちます。使える設定は機種によって異なり、Secure BootなどはUEFI側の機能です。BIOS更新だけで業務データのバックアップや故障したドライブの復旧はできません。
実際に使うために必要なもの
対象PCのメーカー・正確な機種名、現在のBIOSバージョン、機種に対応する公式の手順と更新ファイル、安定した電源、作業担当者を用意します。更新には管理者権限や組織の承認が必要な場合があります。BitLockerを使っているPCでは、回復キーを別端末から確認できることと、業務データのバックアップを開けることを事前に確かめます。
BIOSは通常PCに組み込まれており、個別の月額料金はありません。更新ファイルの提供条件はメーカーに確認します。機種と手順の確認、バックアップ、再起動、更新後の動作確認にかかる作業時間と業務停止時間、保守会社へ依頼する場合の費用を見積もります。
BIOSの実装・更新方法はPCや基板のメーカー、ファームウェア提供元によって異なります。後継のUEFIはUEFI Forumが仕様を管理します。UEFI対応機でもメーカーの資料では「BIOS更新」と表記されることがあるため、名称だけで方式を判断せず、機種別の手順と現在の設定を確認します。
小さく試す運用例
まず1台で設定を変更せずに確認します。Windowsの「ファイル名を指定して実行」でmsinfo32を開き、「システム製造元」「システムモデル」「BIOSバージョン/日付」「BIOSモード」を記録します。一般の機器管理表にはこれらと確認日・担当者を載せ、回復キーそのものは閲覧権限を分けた保管先で管理します。更新が必要な場合だけ公式手順を確認し、バックアップの復元確認と回復キーの照合を終えてから、業務に影響しない時間帯に実施します。
人が確認すること・注意点
更新ファイルが対象機種に合っていること、電源を維持できること、更新後にWindowsと必要な業務アプリが起動することを担当者が確認します。TPMのクリア、Secure Bootの無効化、起動方式の変更を安易に行わないでください。ファームウェアや起動設定の変更でBitLocker回復キーを要求される場合があります。保護の一時停止が必要かは組織とメーカーの手順に従い、停止した場合は作業後の再開を確認します。回復キーはデータのバックアップではなく、ドライブの物理故障でデータを取り戻せる保証もありません。
関連する事例・テンプレート
- BitLockerの回復キーを確認する PC故障時にデータを取り出せない事態を防ぐ:更新・修理の前に回復キーの照合とバックアップの確認を進める手順です。
参考情報
- Dell:BIOS・UEFIの役割、バージョン確認、更新時の注意(確認日:2026-10-05)
- Microsoft:BitLockerの回復キーを確認する(確認日:2026-10-05)
- Microsoft Learn:BitLockerの回復プロセス(確認日:2026-10-05)
- UEFI Forum:UEFI仕様とBIOSとの違い(確認日:2026-10-05)